臨時休業:11月25日(月)・26日(火)
現在、お持ち込みはデータ復旧のみ対応中
出張サポートは札幌市内出張料無料で通常営業!
パソコン遺品整理
臨時休業:11月25日(月)・26日(火)
現在、お持ち込みはデータ復旧のみ対応中
出張サポートは札幌市内出張料無料で通常営業!
目次 |
この業界で仕事をしていると、時として、悪質で詐欺のようなパソコン修理業者が残していった仕事に遭遇することがたくさんあります。
2016年にマスコミでも報道された、お年寄りや初心者へ高額な請求をおこなったPCサポート会社が話題になりましたが、昨今、大小関わらず悪質なPCサポート会社が増えている傾向にあります。
※関連外部ニュース記事(Yahoo!ニュース) https://news.yahoo.co.jp/byline/yoppy/20160823-00061403/
例えば・・・
しかしながら、お客様の大部分は詐欺に遭っていることに気がつかず、その業者との連絡が急に取れなくなったり、高額な料金を請求されたことで、私のところにご相談をいただき、初めて悪質な手口が発覚することがあります。
このページでは、私が実際に遭遇した、悪質パソコン修理業者の一例をご紹介いたします。
「1ヶ月ほど前にハードディスクを交換したのに、またパソコンが動かなくなった」
そんなご連絡をいただき、お伺いしたところ、確かにWindowsの起動もままならず、起動中に頻繁に再起動となったり、しかも、ハードディスクからは、かなりな異音も聞こえてくる状況でした。
しかし、気になったのが「半年前にハードディスクを交換」と仰られていたところで、お話をお伺いすると、以前にも同じような症状となったために、別な修理業者にお願いをしたところ、ハードディスクの故障と診断され、新しいハードディスクに入れ替えてもらって、リカバリーをしてもらったそうです。
しかし、腑に落ちないのが、1ヶ月前に新品と交換したハードディスクが、こんなに早く壊れてしまったと言うこと。
早速、お預かりをして中のハードディスクを調べてみたところ、製造年月日が6年前の日付。
このパソコン自体も6年前に発売された物だったので、どうも、この業者はハードディスクを交換していない可能性が高いようです。
こちらで、今度こそはちゃんとした新品のハードディスクと交換し、リカバリーと耐久テストをおこない、問題なく納品を完了しましたが、お客様・・・騙されたと、とても悔しそうで、こちらとしても同業種というか、同業種を名乗って欲しくない悔しさを感じました。
ちなみに、そのパソコン業者ですが・・・何度、電話をかけても繋がらないので、住所に直接行ってみたらもぬけの殻だったそうです・・・
このハードディスク交換詐欺の事例ですが、私自身、同じような事例に複数回、遭遇しており、悪質な手口としては多いのかもしれません。ご紹介したケースは交換していないという非常に悪質なケースですが、これ以外にも「中古のハードディスクと交換」されているケースも遭遇し、交換したばかりのはずなのにハードディスクのS.M.A.R.T.情報(ハードディスクに記録される使用状況や健康値)の検査をおこなったところ、使用時間が3,000時間を超えているハードディスクに交換されていることがありました。しかもこのケース・・・メーカー修理です。
メーカー修理なのに中古部品と交換!?と私もお客様も解せなかったのでメーカーに私から連絡をして確認したところ、「使用しても問題がない中古ハードディスクは修理で使う場合がある」「修理で使う中古ハードディスクは整備して使っているから新品に近い状態」との回答だったので「整備とはハードディスク内部の不具合を起こしそうになった部品を交換しているリファービッシュ品にしているということでしょうか?」と尋ねると、「弊社の技術的な内容なのでお答えできない」と冷たい反応。リファービッシュ品とは、ハードディスクを作っているメーカー(パソコンメーカーとは全く別な会社)が中古ハードディスクの中の部品交換などをおこない、新品とは行かないまでも中古品の状態を良くした製品のことですが、リファービッシュをおこなうことができるのはハードディスクメーカーだけです。パソコンメーカーはハードディスクを作っていないのでそんな技術はありませんし、もしリファービッシュ品を取り扱うとしたらハードディスクメーカーに頼んでいるのか・・・それにしてもリファービッシュ品にする手間や値段を考えると、普通に新品と交換してもそんなに部品代は変わらないはずなのに・・・
とにかくハードディスク交換は悪質な内容に遭遇しやすいパソコン修理事例です。
「半年に1回、パソコンのセキュリティチェックを頼んでいたが、その業者と連絡が取れなくなったので、代わりに来て欲しい」
とある街中の事務所から、こんな依頼の連絡をいただきました。
早速、現地へ出張してウイルスチェックや不正侵入のログをチェックしたところ、8ヶ月くらい前に、ウイルスが検出されたログが残されていたので、「あー、以前の業者の方、前回のチェックのときウイルスを発見したんですね」と、何気なく、傍にいた担当者の方に聞いてみると「え?そんなことは何も言ってなかった・・・」と困惑した表情に。
しかしながら、ログではウイルス発見の記録が残されていたので、感染ウイルスを調べてみるとパソコンの中に残されたままでした。
どうも、この業者はウイルスや不正侵入のセキュリティチェックで、定期的に来ていたらしいのですが、毎回「終わりました。問題ありません」と何事も無く料金だけ貰って帰って行ったそうです。
ウイルスを発見しても「問題ありません」と放置し料金だけ頂戴。あとは連絡すら取れなくなる・・・
単純ですが、知識の無い方々は簡単に引っかかってしまう、詐欺の典型的な手法と言えます。
悪徳な業者は修理に限ったことではありません。中古パソコン販売でも悪質な業者と遭遇することがあります。
まずは古い話になりますが、WindowsXP時代の話・・・
2ヶ月前に40,000円で購入した中古ノートパソコンの設定が分からず、そのまま放置していたので、設定してほしいという連絡が入り、早速、お伺いをしてみました。
すると、Windows XPがインストールされているモデルなのですが、妙に外観のデザインが古すぎる・・・
とりあえず、起動をしてみると、Windowsの起動に10分近くかかり、その後は何をやろうとしても、ハードディスクだけが動く音が響き、固まってしまったかのように、何も進まない状況・・・それもそのはず、CPUは1GHzにも満たないCPUで、メモリもハードディスクも、Windows XPを動かすには足りなさ過ぎるスペック。下手をすれば40,000円を切る価格で新品のパソコンが買える時代にこのスペックの中古を40,000円で販売する、詐欺を通り越して、押し売りではないかと思えるくらいの事例に遭遇しました。
お客様も、ご年配の女性だったので、何も分からず近所のパソコンショップで購入されたそうなのですが、案の定、そのパソコンショップはもぬけの殻・・・40,000円と引き換えに残されたのは、ハードディスクの音だけが鳴り響く黒い何もできない箱と、悲しそうな、お婆ちゃんの後姿だけでした・・・。
このようなケースは現代でも沢山遭遇します。往々にして「パソコンを買ったけど動きが遅い」という相談内容の場合「中古でパソコンを買った」「オークションでパソコンを買った」というケースがほとんどで、古いWindows7パソコンに無理やりWindows10を入れて、スペックが低すぎて使えば使うほど動きが悪くなるものや、内部の部品が古すぎて新しいWindowsに対応できず、急に起動しなくなったケースやインターネットに繋がらなくなったというケースが増えています。
売る側は売ってしまえばこっちのもの。保証も1ヶ月や1週間、中には保証なしのものもありますので、その期間さえ乗り越えれば良いだけですので、一般の方が中古パソコンを購入するのは非常に危険だと思います。
「どんな修理でも4,980円!」「データ復旧一律9,980円!」といったように、最近、全国から宅配便で修理パソコンを送れば、格安の固定料金で修理できると謳っている修理業者が増えています。私もインターネットなどでよく目にするのですが、中にはこんな料金でやっていけるの!?という非常に安価な固定料金のところもあります。
確かに、コストを削減していけば、こういう価格も実現でき、そういった優良業者さんも多いのでしょうが、中には、こんな悪質な手口の業者さんもいるようです。
パソコンの電源を入れても、スタートアップ修復の画面が出て、起動しなくなったお客様からお電話があり、そのお宅に訪問した時のお話です。
私に依頼する前に、インターネットで格安固定料金の修理業者を見つけたので、その業者にパソコンを送ったところ、最初は固定料金だけの見積だったのが、修理を進めていくうちに、
「ハードディスクの交換が必要なので追加料金がかかります」
「Windowsを入れなおさなくてはいけないので別途、追加料金がかかります」
「マザーボードも寿命なので交換が必要です」
といった具合にどんどんと追加料金がかさみ、最後には1台買えるのでは!?という金額になったそうです。
このお客様は「話が違う!」と大揉めに揉め、結局、ハードディスクだけが交換され、Windowsも何も入っていないパソコンが送り返されてきたそうで、その後、私の方でリカバリ作業を行ったのですが、もちろんマザーボードの交換も必要ありませんでした。
このお客様は、毅然とした態度で相手に臨んだので、料金的な被害はそうでもなかったのですが、このような「追加料金詐欺」は、色々な業界で使われている手口です。インターネットは見た目のデザインや、派手な低価格表示に騙されやすいですが、よくよく読んでいくと、抜け道が用意された小さな注意書きが書いてあることがあります。
中には「修理料金はどんな修理でも〇〇○円!」と謳っていて、よくよく小さな注意書きを見ていくと「別途、部品代がかかります」・・・修理代は安くても部品代が高いという本末転倒な業者もいるので注意が必要です。
他にも、お客様から聞いた話では、中国の修理工場に送られてどこに行ったか分からなくなった話や、送ったパソコンの中にメールのアドレス帳が入ったままで、修理が終わってからアドレス帳に登録していた人たちのところに迷惑メールが届くようになったなど、情報が抜かれたり、パソコンが返ってこなくなったりと、何かと話題が豊富です。
悪質とか詐欺というより、人として間違っているPC業者もいます。
例えば、自分が気に入らないお客さんの悪口を平然とホームページで公開している業者もいれば、こんなパソコン修理業者も・・・
この「悪質なパソコン修理業者」をご紹介したページを見た方からメールで連絡をいただき、「別なパソコン修理業者にパソコンを修理に出したら、ネットでに明らかに自分のパソコンと分かるように写真を公開されて悪口を書かれた。悔しくて悔しくて、パソコンかけこみ寺さんなら分かってくれると思いメールしました」と、本当はもっと長い文章で同業者への怒りに満ち溢れた内容でした。
その同業者のSNSを見ると、確かにお客さんのパソコンの中が汚さすぎると写真を公開。しかもこの同業者、以前、当社のFacebookページの冬季休業日の案内に対して「ここが休み期間中はうちで修理します」的な内容を嫌がらせで書いてきたので抗議を行った社会的モラルに欠く同業者でした。
このお客様からは「この業者を悪質な業者としてホームページで紹介してほしい!」と言われたのですが、さすがに実名をあげるわけには行かないのでここまでの情報に留め、「すぐに抗議して書き込みを取り下げさせて謝罪を要求したほうが良いと思います」とアドバイス。その後、抗議の結果、投稿は削除されたようです。
技術があって料金が適切でも、社会人として人間としてのモラルに欠けるパソコン修理業者もまた、悪質な業者と言わざる得ません。
これまで挙げた事例のほかにも、
「30分2,000円という料金で、不当に居座られ高額な料金を請求」
「修理の必要ない部分まで修理され、料金を水増しされた」など、
様々な詐欺事例をお客様から聞かされることがありますし、中には警察に相談したほうが良いでのはないかというくらいなケールもあるのですが、泣き寝入りしてしまうお客様が多いのも事実です。
それでは、悪質なパソコン修理業者に騙されないための判断方法は!?と聞かれますと・・・
残念ながら、「これです!」と言い切れるものはありません。ホームページが立派だったり、電話帳に大きな広告が載っていたり、有名人がCMしていても、それはお金を出せばいくらでも立派に見せることができ、信用とは一切関係ありません。これは、どんな業種の詐欺でもそうですが、奴らは言葉巧みに近づき、そして都合が悪くなるとノラリクラリと交わし、いよいよになると消えていなくなるため、判別も容易ではないというのが正直なところです。
しかしながら、以下の点は最低限、確認した方がいいと思います。
料金体系をしっかりし、単純明快な見積もりと支払い方法を提示できるということと、資格を持ち、本業として届出を出して営業をしているということは、それだけ、お客様の修理に責任を持っているということに繋がります。
ただ、残念なことに、上記を満たしていても、不当な料金の水増しや詐欺行為を働いている業者も少なくないのが実情ではありますが、一番の手段としては、電話や訪問で、納得のいくまで症状や修理内容、正確な料金(特に最大でいくらかかるか)を聞き出し、コミュニケーションを図っていただくことが一番かと思います。
また、私自身も、そういったお客様とのコミュニケーションを大切にしたいと思う一人です。この業者はおかしい?自分は騙されたのでは?と困った時は是非、ご相談ください。
パソコンかけこみ寺
住職 大沢孝弘